社会、経済の変化が激しい現代、企業人事は、率先して変革を推進する主体であるとともに、事業部門のビジネス・パートナーとして、ビジネスに貢献することが求められています。
また、「ESG経営」が注目される昨今、企業の業績や生産性向上に人事がどのように貢献しているかを見える化し、「人的資本」に関する具体的なエビデンス・データを投資家や経営陣に開示する取り組みが、より一層求められるようになってきました。
HRテクノロジーと人事ビッグデータの活用は、いまや世界標準の大きなトレンドになりつつあると言えるでしょう。
「HRテクノロジー大賞」(後援:経済産業省、産業技術総合研究所、情報処理推進機構、中小企業基盤整備機構、株式会社東洋経済新報社、株式会社ビジネスパブリッシング、HRテクノロジーコンソーシアム、HR総研(ProFuture株式会社))は、日本のHRテクノロジー、人事ビッグデータ(アナリティクス)の優れた取り組みを表彰することで、この分野の進化発展に寄与することを目的に、今年第6回が開催されました。
前回から新設した「地方活性賞」では、地方数活性化に繋がりうる企業や団体の人事領域の取組みや人事サービスを表彰することで、全国の地方活性化を応援します。
第6回の応募総数は59事例で、厳正な審査の結果、その中から19事例が選ばれました。
【審査委員】 |
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【授賞式概要】 |
開催名 :「第6回 HRテクノロジー大賞」授賞式 開催日時 :2021年9月1日(水)14時00分〜 開催方法 :新型コロナウイルス感染拡大の社会情勢を鑑み、オンライン形式で開催いたします。 |
人事情報の一元管理、個人の興味関心を分析し人選や人事配転への活用、人材プールを作成し最適な配転設計とともに、業務の見える化・人事情報の配信により明確なキャリアプランづくりをサポート。このような「テクノロジー」と「従来の多数精鋭主義を輩出する人事施策」を融合させ、個人の成⾧と組織の成⾧を繋ぐタレントマネジメントシステムの活用が、⾧期目線での配転計画や人材育成と明確なキャリアプラン形成の実現に繋がっている優れた取り組みであると、高く評価されました。
『i-web CONNECT』は、アプリ内で応募企業をまとめて管理し、簡単にマイページにログイン可能、アプリ経由でオンライン面接・録画面接への参加可能など様々な機能を持つことで、企業と応募者の双方の利便性を追求。採用管理システム『iweb』に標準搭載し、トップクラスのサービスレベルとセキュリティレベルにより、安心して活用できる新卒採用アプリの普及とオンライン採用成功に寄与する革新的なサービスであると、高く評価されました。
『UMU』は、インプットの学習だけでなく受講生からのアウトプットと、それに対するAIの自動フィードバックを繰り返す学習設計により、受講生の自主学習を促しつつ、講師の業務効率化にも繋がっている。システム開発に教育学の観点を加え、TPACKの領域で開発することで、受講生のパフォーマンス向上を目的に、教育学とテクノロジーを活用した効果的な学習の提供により、高い実績を上げている革新的なサービスであると、高く評価されました。
個別にキャリア支援を実施するメディア『COGRESS』及び『データフィードバック選考』により、「全学生」「選考参加者」「選考通過者」の3段階に応じて学生個別にフィードバックしキャリア開発の機会を提供することで、学生はキャリアを考えるための自己分析やパフォーマンス分析を得られ、自社は学生の将来成⾧を予測し採用の参考データを得られるとともに、個人と会社のミスマッチ解消効果を実感できていることが、高く評価されました。
全ての応募経路からのデータを一元管理し、自社に最適な採用管理を実現する採用管理システム『sonar ATS』。直感的なUIにより効果的な動機形成を図ることができるとともに、複数年次の学生への並行したアプローチが可能に。さらに様々なHRサービスとAPI連携することで、応募チャネルの増加など「多様化・複雑化する採用活動」に対応し、応募から入社まで『sonar ATS』をプラットフォームとした採用活動を行えるサービスであることが、高く評価されました。
『Open Fastpath』は、オープンシフトと最先端の技術要素を自力で学べるよう、自身のPCに環境を構築し「自分だけの場」で納得いくまで学べるとともに、研修プログラムの高度な柔軟性が確保され、GitHubを活用したエンジニア同士の「交流の場」により、エンジニア同士で刺激を与えあうことに繋がるなど、同じカリキュラムを通した新しい人脈づくりにも繋がっている取り組みが、高く評価されました。
『Early Identifier』により、個人は、仮想企業のマネジメントを担う疑似体験を通して多面的なリーダーシップ・ポテンシャルを測定され、測定直後に入手する結果レポートと結果に紐づくマイクロラーニングの提供により、短時間で自身が強化したいリーダーシップに関する知識/スキルの学習ができる。組織は、グループレポートを通じて、将来リーダーとして早く成⾧する可能性の高い人材を特定でき、最適化された人材(教育)投資を計画できるサービスであると、高く評価されました。
『HRBrain』は、採用・配置・育成・評価など、あらゆる角度から組織状態の把握をすることができ、データドリブンな人事施策の企画・実行・効果計測を可能とし、マイクロサービスアーキテクチャを導入した素早い意思決定と開発の実現により、BtoC向けサービスのように使いやすいUI/UXや充実したサポートで、利用企業の満足度も高く、人事業務の効率化と生産性向上に貢献するサービスであると、高く評価されました。
『jinjer』は、全ての人事データをプラットフォーム上で一元管理できるクラウドサービスで、人事のバックオフィス業務全般を効率化・ペーパーレス化に成功するとともに、jinjerに蓄積されたデータを集積・分析することで、企業経営に必要なデータがアウトプットされ、人事が今まで着手できていなかった組織課題に取り組めるようになることで、「戦略人事」の実現に貢献するサービスであると、高く評価されました。
『データアナリティクス型エンゲイジメントサーベイ』は、日系最大クラスの組織人事コンサルティングの知見と膨大なコンサルティング実績に基づく組織人事領域の仮説構築力によって、課題に対し最適な施策の提案、アフターフォローまで一貫したサービス。生産性や組織コミットメントに紐づく指標を成果指標とし、それへの影響度の高い指標・要素をデータアナリティクスによって企業・組織等のクラスタ別に定量的に明らかにするサービスであると、高く評価されました。
マーケティング発想と外部システムの効果的な活用により、次世代リーダー候補者とキーポジションデータの最大化、ハイパフォーマー要件分析などからベストマッチングを図る仕組みを構築し、過去だけでなく意思決定のための将来予測や、要強化スキルの優先順位付けを可能にするなど、現場と密着した部門間連携による人材開発を進めることで、HRBPとしての活動の標準化と尺度開発を次世代リーダーの抜擢促進に繋げる取り組みが、高く評価されました。
『Attuned』は、個人と組織の内発的動機を可視化。さらに、1対1の「対人コミュニケーションギャップ分析」や、「カルチャー分析」でチームの価値観の傾向を示し、AIがアクションをサジェスト。1on1をはじめチームマネジメント、組織文化づくりを側面支援する。これにより個人のモチベーターと職場のビジョンとの間に一貫性のある職務目標や育成目標の設定に繋げるなど、リモートワーク時代に必要な自律的に動ける従業員を育成したい「支援型リーダー」をサポートするサービスであると、高く評価されました。
定量的なデータやデジタル技術を活用したオンライン採用による、自宅で完結する選考フローの実現、社員との相性を算出した科学的な配属、テレワークでも安心して働ける体制整備などにより、県外学生のエントリー数が3年で5倍、U・Iターン入社者が60%という実績を出し、デジタルメディアにおける地域の魅力の積極的な発信や、自社の採用構造やそのノウハウの共有により宮崎県全体の人材獲得競争力向上を目指すなど一貫した取り組みが、地方活性化に貢献するとして高く評価されました。
『Teachme Biz』は、動画や写真によるわかりやすい手順書を従来の5分の1の時間で作成でき、業務クオリティを均一化して、効率的な人材教育と生産性向上に寄与するとともに、言語の壁を超えた業務研修が可能となり、慢性的な人材不足により外国人従業員が多い地方企業における生産性向上や人材不足の課題解決、約30の地方銀行と業務提携し地域企業への価値提供を推進している実績が、地方活性化に貢献するとして高く評価されました。
『FairWork survey』は、健康経営のためのトータル組織サーベイツールであり、タイムリーにコンディションを把握し、組織や従業員自らが適切なケアを行うことができるだけでなく、健康経営を自社の経営課題に結び付けるために自社に適した指標を測定し、各種健康投資の効果が見える化され、適切なPDCAサイクル環境を構築することで、健康経営を通じた企業の経営課題解決に貢献するサービスであると、高く評価されました。
『PROGOS』は、世界標準の指標「CEFR」に準拠した実践的な英語スピーキング能力を測定するテストシステムで、自由発話の回答評価を、機械学習を活用し自動化したことにより、高品質な英語スピーキングテストの処理量・価格・利便性・速さ、すべてにおいてブレークスルーをもたらし、多くの企業が従業員全体の英語スピーキング力をリーズナブルに把握することを可能にし、今後の事業展開に必要な人材情報の可視化に貢献しているサービスであると、高く評価されました。
自発的な知見共有の促進を目的に創出された『KTPT』は、社員同士が相互に学ぶきっかけ作りや、時間と場所に捉われない利便性やインタラクティブ性の向上など、目的に応じたツールを選択し、既存サービスの組み合わせのみでフルデジタル対応している。オンラインネットワークの利点を活かして、グループ会社社員同士のインタラクティブなやり取りやポジティブなマインド醸成に寄与するなど、ひとり一人が学びあう好循環を確立していることが、高く評価されました。
企業理念や行動指針に基づく行動実践に対する純粋な称賛と、社内ネットワーク構築から業務チャレンジに繋がることを目指し、「多様な実践を可視化すること」に拘り独自にアプリケーションを開発。コロナ禍によりテレワーク勤務が常態化する中でも人の繋がりを創り出し、リリース後4ヶ月累計で約1,500枚の行動指針発揮を称賛するメッセージカードが交わされ、多様な発揮のされ方が可視化されることで社員の共感・行動へと繋がっていることが、高く評価されました。
『HaKaSe Onboard』は、信頼性評価AIを搭載し開発されたピアレビューにより、再現性の高い検証データが取得できるとともに、データやDXへの取り組み自体の信頼獲得にも繋がる。これにより、オンボーディングログから自社に最適化されたモデルが構築され、採用、配置にも転用が可能となり、採用から早期戦力化の再現性を高めることで人材投資回収率に貢献できるサービスであると、高く評価されました。
名称 | 第6回 HRテクノロジー大賞 |
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主催 | 「HRテクノロジー大賞」実行委員会 |
後援 | 経済産業省、産業技術総合研究所、情報処理推進機構、中小企業基盤整備機構、株式会社東洋経済新報社、株式会社ビジネスパブリッシング、HRテクノロジーコンソーシアム(HRT)、HR総研(ProFuture株式会社)
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審査委員 |
慶應義塾大学大学院 経営管理研究科 特任教授 多摩大学大学院 教授 (学長補佐)/ 株式会社ライフシフトCEO 法政大学大学院 教授 政策創造研究科長 ProFuture株式会社 代表取締役社長、HR総研 所長 |
応募対象 | 日本国内で企業活動を行っている企業(外資系含む)、団体の「人事部門」、 および「サービス提供会社」 |
応募条件 |
採用、人材育成、アセスメント、労務管理、人材マネジメント、タレントマネジメント、 業務効率化・高度化などの領域におけるHRテクノロジー、ビッグデータを活用した取り組みであること。またはそれらの提供サービス。 ※「人事部門」の応募の場合、自社開発ではなく、他社より提供されるサービスを活用した取り組みで構いません。 |
審査方法 | 提出された応募書類をもとに審査評価基準に沿って総合的に審査 |
審査評価基準 |
※サービス提供会社の場合には、ユーザー企業に対して上記審査基準を提供できているかを審査します。 |
賞の種類 |
※「地方活性賞」により全国の地方活性化を応援しています! ![]() |
授賞特典 | 表彰状および盾を贈呈いたします。 また、授賞ロゴマークをデータで提供いたします。 WEB、印刷物等に掲載することで、採用広報や製品アピールにご活用いただけます。 |
授賞式 | 9月に開催予定 オンラインでの開催を予定しております。 |
応募方法 |
応募フォームにアクセスし、必要事項をご記入の上、ご提出ください。 ※添付資料がある場合は、以下の条件をすべて満たしていることをご確認の上、 <添付ファイル条件> ※応募書類は返却致しませんので、予めご了承ください。 |
募集締切 | 2021年5月27日(木)13時 |
発表 |
各賞の授賞者には、7月9日までに授賞の旨を直接連絡。 |
公表 | 『週刊東洋経済』、『月刊人事マネジメント』、HR総研公式サイト『HR総研』ほか |
お問い合わせ先 | ProFuture株式会社内 「HRテクノロジー大賞」事務局 TEL:03-5251-5360 E-mail:hrtech@profuture.co.jp 応募は締め切りました。たくさんのご応募ありがとうございました。
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