
ベア検討、処遇、AI採用、
お祈りメール、多様性など、
様々なキーワードが飛び交った
2026年春入社に向けた就職・採用戦線。
厳選なる審査を通過したユニークな入選作品を発表します。
※川柳・短歌、雅号は、原則、応募者の表記のまま掲載していますが、固有名詞表記など一部につきましては事務局にて加筆をしております。
※作品の著作権は、すべてHR総研(ProFuture株式会社)に帰属しています。無断での転載、使用はご遠慮ください。
転載のご連絡は、就活川柳・採用川柳運営事務局( support@hrpro.co.jp )まで。
肩書きのインフレが止まらない就活界で、“副部長”という絶妙なポジショニングが光る一句です。サークル長やバイトリーダーが乱立する中、あえて真実である「副」をアピールして信頼を勝ち取ろうとするところにリアリティがあります。“正直”と“戦略”のはざまで揺れる就活生の等身大が見事に表現されていました。
魂を込めた手書きのESが落ち、AIが10分で書いたものが通過……令和の就活を象徴するような句です。「風光る」の季語が春と共に内定を運んでくるイメージは、皮肉と詩情が絶妙に交差しています。便利さに感謝しつつも、ちょっと複雑な心境になるのは人間だからこそ。努力の重みが軽く流されていく切なさに、共感が集まります。
熱い想いを込めて描いた渾身のエントリーシートも、AIがピッと弾いてしまう時代。AIが選別するとわかっていても、やはり人に読んでほしい……そんな率直な思いが胸に響きます。熱意や努力が見えにくい時代だからこそ、「伝えたい」という心が際立つ一句。その気持ちが、誰かの目と心に届くことを願わずにはいられません。
夢に生きるか、安定に生きるか――誰もが一度は直面する究極の二択を描いた句です。「二つ来た」と喜びを感じさせつつ、胃が痛むほどの葛藤が行間から伝わってきます。人生の分岐点に立つ就活生の揺れる心が、シンプルな言葉で見事に表現されています。どちらを選んでも後悔する、それが大人の階段を上るということです。
日々繰り返す“脳内選考リプレイ”。うまくいったあの質問、やらかしたあの回答……寝ても覚めても合否の幻に踊らされる様子を上手に表現しています。ポジティブとネガティブが秒で切り替わる感情のジェットコースターの中、結果通知が来るまでの“無限ループ思考”に苦しむ就活生の姿が、ユーモラスに浮かび上がる一句です。
最初は就活の味方、今や友人。就活対策としてChatGPTを相手にESの添削や面接の練習を繰り返すうち、まるで友達のような存在になった、今どきの“新たな友情の形”が描かれた一句です。デジタル時代ならではの、ほほえましい関係性が感じられます。
次の面接場所よりも、Wi-Fiが使えるカフェを探す日々。就活の舞台裏をユーモラスに切り取った一句です。午前の面接を終えて、午後の面接対策はカフェで……そんな流浪の生活に欠かせないのが“強いWi-Fi”。ネット環境次第で運命が左右される昨今の就活のリアルが、短い句の中に凝縮されています。
どれだけ完璧な準備をしても、結果は“縁とタイミング”次第。恋と内定の共通点に気づいた時、人は少し大人になるのかもしれません。相手(企業)との相性、出会いの時期、自分の状態……どれが欠けても成就しない、まさに運命のようなもの。就活の切なさと理不尽さを柔らかく受け止めたこの句は、頑張っても結果が出ないときの心の処方箋です。
本当は「なんとなく」やっていたことも、就活では理由や成果を求められます。それに応じて話を整えていくうちに、自分でも「それっぽく語れる力」が身についていく……その過程に芽生える小さな違和感を、静かに切り取った一句。リアルと建前のはざまで揺れる就活生の本音が、じわりと胸に残ります。
お祈りされたはずの企業から、まさかのスカウト通知。就職ナビサイトのアルゴリズムが生む矛盾を、戸惑いと皮肉を込めて詠んだ一句です。AIなどを使って人の手を介さないマッチングが主流となる中、過去の履歴を加味しない機械的な重複提案が生む違和感を的確に表現。現代就活のデジタル化が抱えるもどかしさを、笑いに昇華した作品です。
「うちは大手企業の安定性と、ベンチャー企業のチャレンジしやすい環境を兼ね備えてまして……」そのセリフ、何回聞いたっけ? “本当に?”と聞きたくなるアピールが氾濫する就活市場を痛快に斬った一句。聞き飽きたお決まりの言葉に、内心で「またかよ」と呟く就活生の表情が目に浮かびます。嘘か誠かは、入ってみないとわかりません。
一文字一文字に想いを込めた履歴書が、未来へとつながる――そんな前向きな気持ちが、春の風と共に優しく吹き抜ける一句です。過去の努力が、新しい季節の扉を拓く瞬間。人生の分岐点に立つ不安と希望、真剣に向き合った就活の軌跡が詠まれています。就活生すべてに贈りたい、あたたかいエールのような句です。
| 主 催 | HR総研(ProFuture株式会社)、「就活会議」(就活会議株式会社) |
| 募集期間 | 2025年6月17日~6月30日 |
| 応募資格 | 2026年卒の「就活会議」会員 |
| 応 募 数 | 429作品 |
| 入 選 数 | 12作品 |
Z世代の「基本給が低いんですけど」の一言が、長年働いてきた社員の訴えをようやく浮かび上がらせるという構図を見事に表現した一句です。社内の声には耳を貸さず、喉から手が出るほど獲得したい学生の一言には即座に反応する……そんな新卒偏重の姿勢への皮肉と、働く者の本音に深く切り込んだ秀逸な作品です。
さまざまな企業の初任給大幅アップが話題になる一方で、今働いている中堅・ベテランの処遇は据え置き。「俺の積み上げた処遇が一瞬で抜かれた!」と、理不尽さに思わず苦笑と共感が込み上げます。新卒重視の風潮を鋭く風刺しつつ、タイトル通り“またぎ越えられる”瞬間の哀愁をユーモアたっぷりに詠んだ一首です。
履歴書は完璧な志望動機なのに、面接ではまるで別人。話す内容はどんどんズレていくので、面接する側は混乱するばかり。「その履歴書、AIで作ったんじゃ?」と心でツッコミをいれずにはいられません。AIが学生の“思い”や“人生”も作り上げてしまう、今どきの採用活動が浮き彫りになりました。
「もし採用がサブスクだったら」……そんな発想に、今の時代らしい柔軟な雇用観がにじみます。サブスクのように、お互いを試せる場があれば、ミスマッチも減り、多様な人と働くチャンスがもっと広がるのに……。慎重に選ばざるを得ない採用の現実と、その裏にある人事担当者の葛藤を、軽やかなユーモアで包み込んだ句です。
面接で志望動機を述べる姿はぎこちないけれど、なぜか応援したくなる“推し学生”。不器用だけど一生懸命で、愛おしさに溢れている。欠点すら応援ポイントに変えてしまう、不思議な魅力を持つ学生との出会いは、人事担当者にとって密かな楽しみかもしれません。
「こりゃ採用!」と決めた学生がことごとく辞退!? 人気者ゆえの悲劇に、採用担当者はなす術もなく立ち尽くす……。辞退ラッシュの切なさがユーモラスに描かれ、複雑な胸中をくすっと笑いで和らげています。心の叫びが聞こえてきそうな「辞退地獄」、この先いい学生とのご縁があることを祈らんばかりです。
お祈りメールは「他社で輝いて!」という優しいエールでもあります。でも送り手の採用担当者はそれを伝えることができず、複雑な心境です。採用側の深い愛情と苦悩が込められた一句で、メールの裏側にある真心を想像すれば、「お祈り」も立派な愛の形に見えてきます。優しい気持ちが届かないもどかしさが、読み手の胸を打ちます。
学生からの応募が来ない切なさを、かの『奥の細道』の有名な句になぞらえて詠んだシンプルな一句。「なし、なし、なし」と繰り返す様子から、採用担当者の静かな悲哀と、どうしようもない諦めの境地が伝わってきます。無応募の日々が笑い話にできるその日まで、採用活動は続くのです。
学生がAIで作文を書くなら、人事もAIで返信を書く。IT企業らしいAI同士の熱いバトルが繰り広げられているようです。技術愛あふれるユーモアが光る一句は、AI活用の最先端を示唆しているようです。学生よ、AI活用は怖くない、むしろ歓迎だ! これぞテクノロジーを受け入れ、ともに進化しようとする人事の叫びです。
多様性が叫ばれるなか、性別欄が消えた履歴書で世の中の流れを実感。ジェンダー配慮の波をさらりと詠んだ一句は、書類から時代を読み解くセンスが光ります。社会の変化を映す履歴書は、まさに“時代を知る”証といえるでしょう。さあ、この先の未来も履歴書は変わっていくのでしょうか?
「推しのためなら」というエネルギーが、仕事に注がれたら鬼に金棒! 好きな事への情熱や熱量が仕事に注がれ、やがて職場全体の活力になってくれるのでは、という期待感が伝わります。推しへの愛という最強の原動力が、社会でも輝きを放つ日を願わずにはいられません。時代性と希望が詰まった、笑顔を誘う一句です。
デジタル化の波の中、手書きの履歴書には努力の跡が宿ることを再認識できる一句です。ほっこりする瞬間は、きっと忙しい採用現場の癒しになっていることでしょう。今やすっかり見なくなった「手書きの履歴書」に、懐かしさと温もりを感じます。
学生の理想のキャリアを聞いている面接官が、自分のキャリアを見失って迷子になっている。社会人生活を重ねるなかで、未来が見えなくなっていたことに気づいたジレンマを描いています。若者の夢に触れることで、わが身をも振り返る。面接は「他者理解」だけでなく、「自分を探す場」でもあるのかもしれません。
| 主 催 | HR総研(ProFuture株式会社)、「就活会議」(就活会議株式会社) |
| 募集期間 | 2025年6月18日~7月2日 |
| 応募資格 | 2026年卒採用を実施した企業の採用担当者 |
| 応 募 数 | 180作品 |
| 入 選 数 | 13作品 |
【お問い合わせ】
「2026年卒 就活川柳・短歌/採用川柳・短歌」に関するお問い合わせは、就活川柳・採用川柳運営事務局(ProFuture株式会社)まで。
Mail: support@hrpro.co.jp